シャトル織機

時代と共に効率良く、不良品の少ない商品が求められる様になりました

高速で 静か 織傷や織ムラのない織機が現在の主流となりました

私は昔ながらの織り機で作られる帆布にこだわります

シャカシャカと超高速で静かに効率良く無駄のない静かな工場で織られる帆布はもの足らないのです
その工場に入ると難聴になりそうです。シャトルが左右に糸を運び綜(おさ)が力強く打ち込む音が
ドスンドスンと響く感じです。 しなやかさはまったく無い、、帆布です
この帆布をベースにタンニンパウダーを染み込ませた織物を作り続けています

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帆布を織る織機は現在シャトルを使って織るより効率の良いエアジェットと呼ばれる高速織機で織られる.(空気銃のようにして,横糸を運びます.効率よく2mから3mの巾の織物が織れるようになりました)
シャトル織機は力織機とも言われる.左下のシャトルに緯糸を入れて,右から左に,そこで筬(オサ)がバタンと糸をシッカリ打ち込む訳です.次ぎに筬が左から右に緯糸を運びます.次ぎにバタンと筬が縦糸と緯糸を食い込ませる

このロケット見たいなシャフトにセットされた糸が縦糸の間を右に左の移動して 織られる訳です

このロケット見たいなシャフトにセットされた糸が縦糸の間を右に左の移動して
織られる訳です

この連続で機械は動きます.手機で昔から織られた仕事が機械化されて来ました.

緯糸は残念ながら筬に無限にはいるわけでは無く,50cmから100cmを織ると
シャトルが止まってしまいます

そこで新しい糸を繋いでシャトルを動かします.そこで繋ぎ目が目立たないようにするのですが,やはりよく見ると,つながりが解ります.

  織物にもよりますが1時間50cmから70cm程の帆布が織れます.

時代が変って,均一化され表面の目面がきれいなものが要求される時代です.

また織物を織る側からも,効率の良い機械で織り上げることが,良い訳で,勝手に機械が寝ている間に織物を作ってくれる時代になっています.
市場で扱われる帆布も今はシャトルで織るものは一部で,90%以上が高速織機の織物になりました.

では何故,私が力織機にこだわるのか?

一番大切な強度,シッカリ感です.9号帆布(織り目が細かく10号よりシッカリしている)や6号帆布(8号より目がつまってボリュームが在る)は共に製品にした時に使い込んでも,へたり難い事です.
そこで更にシッカリ感と丈夫さを求めると力織機で織られた帆布を選ぶ事になります. 見た目にはっき

 

り違いは無いのですが,何となくデコボコ感があります.味わいがある と表現する人もいらっしゃいます.
実際,革新織機で織られた帆布を使っているお客様は,この生地は不良品だと言われたことがあります.

 織り上がった生地より,実際にタンニンで染めます.
その染の工程は化学染料で染める時間と比較すると倍以上の時間をかけて,70度前後の湯の中で染,水洗い,乾燥をします.そして場所を移動して,長時間ワッシャーで 生地を洗い込みます.
この段階で表面に付着したパウダーが少しきれいに落ちます.タンブラーの中で生地同士がこすれ合って生地に当たりがでます.

デコボコ感と少し剥げた部分が出てきます. 少し使い込んだ表面感が出てきます.

 私は この力織機で織る帆布で染洗う事で,味わいがより深まっていると思っています.

実際に高速織機で織る帆布の方が傷も無く,多少はコストも安くなりますが,